~朗読の会 by 川島昭恵~Story Telling by Akie Kawashima~
「6歳の時におたふく風邪の影響で一晩で目が見えなくなってしまったの。目の前に誰かいるのかいないのか、女の人か男の人かもわからないから声を聞かせてね、そうしたらわかるから」。と明るく茶目っ気たっぷりに話す昭恵さん。そこから会話がどんどん弾んで・・。声を聞くだけで相手の背の高さまでわかっちゃうよ、という話などプレイルームのみんなはすぐに引き込まれました。「きつね」の朗読が始まると、その語りから場面や情景を頭の中で自由に想像することができました。点字本を指ですらすら読む姿に子どもたちは勇気をもらった様子。最後は点字教室に発展。50音を習って自分の名前を書けるようになりました。
「幼いころに絵を描くことが大好きでした。今は語りと出会い、
心に絵を描くことができます。画用紙やクレヨンは要りません。
心の画用紙に耳から聞こえる言葉でいろんな風景をご一緒に楽しめたら嬉しいです」と昭恵さん。
次の朗読と点字教室、そして昭恵さんとのおしゃべりが待ち遠しくなった子どもたちでした。
(慶應義塾大学病院 6E小児病棟~Keio University Hospital~)
※ 2013年9月末までの活動はこちら
「RPG」「トリセツ」「遠く遠く」でノリノリ。「いつも何度でも」で涙。「宇宙ダンス(妖怪ウォッチ)」でニッコニコ。「どんなときも(マッキー)」ではお母様が満面の笑顔でコンサートさながらの振り付け、ドクターも一緒に歌って・・。「スマイルアゲイン」では再び涙。みんなそれぞれ大好きな歌のリクエストが叶って感動の時間でした!重度重複障害の高校生に「スマイルアゲイン」を歌うと、そのお子さんは涙を流していました。歌詞がとても素晴らしいので感動されていたのです。見た目の障害でつい、わかっていない、聞こえていない、見えていない、と勝手に判断しがちですが、それは関わる側の寄り添い方の問題で、発信が困難であるために理解されないでいる彼らの苦労を私たち関わる側こそが理解しなくてはなりません。
プレイルームにはたくさんの子どもたちとお母様が集まりました。ドクターのバイオリンとのコラボもありで、春休み中の病棟はとても盛り上がりました!
